乙女心のモデリング

無着色の乙女心・クレイ表示。茎と葉のシルエット Process

一粒の葉を作り、複製して枝先の頭(ロゼット)に寄せた乙女心。鉢は過去データを流用し、植物の形を最優先した。ここでは完成までの「作った順番」をたどる。

茎から始める

シルエットを早い段階で確かめたいので、茎を最初に立てる。

テンキー 3 で右側面図。Shift + A ➔ 円柱を追加し、頂点数を 6 または 8 のローポリ筒にする。S で細く、G で鉢の片側へ寄せる。

編集モードで上面を E(押し出し)、RG で少し曲げながら上へ伸ばし、メインの茎を作る。

茎の原型ができた段階で、UV展開より先にスムーズシェードをかける。カクつきや光の当たり方を完成状態で先に見て、シルエットの微調整に活かすため。

葉一粒のプロトタイプ

茎から離れた場所に、新しい円柱(頂点 6 または 8)を出す。

編集モードで S ➔ Z で縦長にし、Ctrl + R(ループカット)で中央に横線を1本。その線を S で外へ広げ、胴の膨らんだジェリービーンズ型にする。下面は S で内へすぼめる。

先端は1点にマージせず、S で極小の平面まで縮める。1点に潰すとスムーズシェードで先端が尖るが、ごく小さな平面を残すと光のグラデーションが滑らかに繋がり、ポテッとした丸いドーム状になる。
(先端処理の詳細は技術メモにて/後日)

葉の回転軸を付け根へ移す。付け根の面を選んで Shift + S ➔「カーソル ➔ 選択物」、オブジェクトモードで「原点を3Dカーソルへ」。これで移動・回転の基準が下にそろう。

一粒だけのUVと着色

配置後に傾いた葉へシームを入れるのは手間なので、複製の前にベース1枚だけ展開する。

付け根のフチ・縦ライン1本・上面のフチの計3点にシームをマークして展開。UV画面で六角形が大きすぎたら S で縮め、G で空きスペースへ寄せ、重ならないように収める。

着色も複製の前に済ませる。ベースは黄みを含む柔らかなペールグリーン、先端へ向けて優しいピンクへ抜けるグラデーション。1枚を完成させてから複製すれば、UVもマテリアルも全部の葉へ自動でコピーされる。

着色後は画像エディターにカーソルを置いて Alt + S。3Dビュー側だと保存されず、閉じると色が消える。

リンク複製で頭をつくる

完成した葉を Alt + D(リンク複製)でコピーする。

SRG でサイズと角度を変えながら茎の先へ寄せ、放射状に重ねて頭(ロゼット)をつくる。枝先ごとに頭を散らし、根もとにも小さな株を置く。粒をぎっしり詰めず、土や茎が見える隙間を残す。

乙女心のワイヤーフレーム。葉一粒のメッシュ構造と、枝先のロゼット配置

脇枝で三角を締める

上部だけにボリュームが集中してアンバランスになるのを防ぐため、配置の途中で脇枝を足す。

新しい円柱を細く傾け、小さな脇枝を別オブジェクトで作る。元の茎の途中へ斜めに突き刺す(めり込ませる)ように配置。茎から面を押し出すとメッシュが破綻しやすいが、別オブジェクトのまま刺せば破綻せず、ポリゴンも節約でき、UVも独立して開ける。
(突き刺し構造の詳細は技術メモにて/後日)

脇枝の周りにも Alt + D で葉を数粒。中段〜根元に脇枝と子株を足し、全体が不等辺三角形に締まる。

茎の個別UV・着色

葉の配置が終わり、形が完全に決まった最終段階で茎を仕上げる。

茎は結合せず、1本ずつ個別にUV展開する。Ctrl + J で結合するとUV画面で展開図がすべて重なって見分けがつかなくなるが、別々のまま開けば画面がごちゃつかない。
(結合しない理由の詳細は技術メモにて/後日)

木化した優しいブラウンを着色。茎の着色後も Alt + S で上書き保存する。

環境:Blender 4.5.3 LTS / RTX 4060

斜め前から見た、片側へ枝を伸ばす紅差しの乙女心のひと鉢

完成した姿と花言葉は、LookBookに。
紅差しの乙女心(LookBook)